肩こりの方の特徴として、頭部が肩よりも前方に位置していたり、肩甲骨の位置が悪い場合が多いです。
頭部が前方に押し出されていると、支点となる首の骨からおよそ7kgもある頭部が離れてしまいます。頭部から視点を挟んで反対側に位置する筋肉の位置は変わらないため、負担が強くなってしまいます。
頭部を上記画像のように屈めてしまうと脳への血流量も大幅に低下してしまいますので、スマホや勉強する時の姿勢にも気をつけたいところですね。
上記右画像のような状態では、常に筋肉に緊張が入ってしまうため、血流が悪くなりコリとなってしまいます。
肩甲骨の位置が悪い場合ですが、腕の重さや手で持った荷物の重さが肩甲骨から首にぶら下がる形で支えてしまいます。本来であれば、肩甲骨から胸郭そして体幹へと重さが乗っていきますが、肩甲骨が安定していないために肩甲挙筋や上部僧帽筋の筋肉にぶら下がる形になってしまいます。
肩甲骨周囲の筋肉が硬くなっている場合は、その筋肉をゆるめて(リリース)、僧帽筋上部・中部・下部繊維や前鋸筋のトレーニングをする必要があります。
その上で、正しい姿勢を心がけ、デスクワークや重たい荷物を持つ時など負担がかかるときには、肩甲骨や頭部の位置を修正するようにしましょう。肩甲骨が正しい位置でキープできれば肩こりではなく背中の筋肉痛になります。
すぐに身体の使い方を変えることは難しいですが、少しずつ変えていきましょう。
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